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8ミリフィルムを自分で現像してみませんか?


8ミリのフィルムは1本の長さが15M余りあります。これを一度に現像液に浸す必要があるので、
1本の現像処理をするには1Lの現像タンクが必要です。
タンクを使うには1L相当の現像液が必要があり、それだけの液量ですとフィルムを10本前後
現像しないと液が無駄になってしまいます。
一度に多量の現像をするひとでないと、個人では自家現像はわりにあいません。

そこで、3〜5人以上の仲間で集まって、仲間で自家現像をする方法をおすすめします。
現像タンクなどの初期投資と現像液などの消耗品の費用がかかりますが、ワリカンにすれば、
あまり背伸びしないでも、やれるのではないでしょうか。

このページでは、わたしが所属している8mmFILM小金井街道プロジェクトで使用している
マニュアルをご紹介いたします。
8mmFILM小金井街道プロジェクト

マニュアルの制作にあたっては、太田 曜先生(実験映画作家)と水由 章先生(映像作家、
MISTRAL JAPAN代表)より、全面的なご支援をいただきました。
両先生に御礼を申し上げます。
Yo Ota ホームページ
MISTRAL JAPAN 水由 章のブログ 

また、8mmFKKPは、「自家現像ワークショップ」(要事前申込)も行っています。
撮影済みのフィルムを持参されれば、午前中からメンバーの指導でご自分で現像作業をすすめ、
夕方には試写をみることができます。



1.はじめに

 1.準備

  大切なフィルムの現像であり、素人とはいえ失敗は許されません。
  また、やる以上はできる限りベストの品質で仕上げたいものです。
  このため、ポカミスなく正確に作業ができる環境にし、手順に従って粛々とすすめていきます。
 
  
  
   




2.現像液をつくる

  

  

   E−6(リバーサル現像)3液処理剤テテナールを使います。
   葛゚代インターナショナルで販売している「カラーテックE−6/3浴キット5リットル用
  (送料込み13230円)」を使います。
   1リットル用(6090円、送料別)もありますが、このほうが割安です。
   →葛゚代インターナショナル

   中身はファースト現像液・カラー現像液(パート1とパート2の2本)・漂白定着液
   (パート1とパート2の2本)・安定浴液、合計6本の原液セットです。

   ほかに、ドライウェル(50L用で400円程度)を用意します。

    


   

   


   

   


   

   


   


   


   



以上の「現像液の作り方」マニュアルPDFのダウンロード



3.現像作業の流れ

   



   

   前処理(約20分・・・所要時間は5分単位にまるめています・・・以下同じ)

   ・タンクにドライウェル液(38℃±0.5℃)を70%程度満たす。
   ・チェンジバッグを用意し、フィルムとタンクとハサミを中に入れる。
   ・バッグのなかでフィルムの末端をハサミで切る。
   ・フィルムをカートリッジから引き出しながら、からまないようにタンクに入れていく。
    フィルムは慎重に取り扱うこと。一度キズをつけてしまったら取り除くことはできない。
    ・・・全作業終了までこの点に注意のこと。
   ・全部入れ終えたら、タンクのフタを密閉のうえ、チェンジバッグから取り出す。
   ・チェンジバッグを次のひとへ渡す。

   プリウォーム(約5分)

   ・タンクにドライウェル液(38℃±0.5℃)残り30%を満たす。
   ・30秒間連続して攪拌(タンクを24回上下に転倒)する。
   ・タンクからドライウェル液をもとの容器へ戻す。次のひとが使用するので棄てないこと。




   

   ファースト現像(約10分)

   ・ゴム手袋と白衣を着用のこと。
   ・現像作業のなかで最も重要な工程につき、温度と時間を厳守のこと。
   ・タンクにファースト現像液(38℃±0.5℃)を満たす。
   ・まず30秒間連続して攪拌(タンクを24回上下に転倒)し、次に30秒間静置する。
    延べ1分間の作業。
   ・以降は「5秒間攪拌(タンクを4回上下に転倒)し、25秒間静置する作業」を10セット
    繰り返す。延べ5分間の作業。
   ・タンクからファースト現像液をもとの容器へ戻す。次のひとが使用するので棄てないこと。




   

   水洗(約10分)

   ・タンクに温水(38℃±1℃)を満たす。
   ・10秒間連続して攪拌(8回上下に転倒)する。
   ・温水を棄てる。
   ・以上の作業を4セット繰り返す。 




   

   カラー現像(約10分)

   ・ゴム手袋と白衣を着用のこと。
   ・タンクにカラー現像液(38℃±1℃)を満たす。
   ・まず30秒間連続して攪拌(タンクを24回上下に転倒)し、30秒間静置する。
    延べ1分間の作業。
   ・以降は「5秒間攪拌(タンクを4回上下に転倒)し、25秒間静置する作業」を6セット
    繰り返す。延べ3分間の作業。
   ・タンクからカラー現像液をもとの容器へ戻す。次のひとが使用するので棄てないこと。
   ・ここまででタンク使用は終了し、次のひとへタンクを渡す。




   

   水洗(約5分)

   ・タンクに温水(38℃±3℃)を満たす。
   ・10秒間連続して攪拌(8回上下に転倒)する。
   ・温水を棄てる。
   ・以上の作業を2セット繰り返す。 




   

   漂白定着(10分)

   ・ゴム手袋と白衣を着用のこと。
   ・タンクに漂白定着液(38℃±3℃)を満たす。
   ・まず30秒間連続して攪拌(タンクを24回上下に転倒)し、30秒間静置する。
    延べ1分間の作業。
   ・以降は「5秒間攪拌(タンクを4回上下に転倒)し、25秒間静置する作業」を6セット
    繰り返す。延べ3分間の作業。
   ・タンクから漂白定着液をもとの容器へ戻す。次のひとが使用するので棄てないこと。




   

   最終水洗(約5分)

   ・これまでタンクのフタを閉めたままの作業だったが、この時点ではじめてタンクのフタをあけ、
    フィルムをバケツに入れる。
   ・水道の蛇口からの流水(温度はそのままでよい)で、3分間水洗する。




   

   安定浴(5分)

   ・フィルムが入ったバケツに安定剤(20℃〜30℃)を満たし、3分間以上おく。
   ・つぎにドライウェル液を入れたバケツにフィルムを移す。
   ・乾燥場所に移動する。




   

   乾燥(1時間以上)

   ・フィルムをキズつけないように注意しながら、物干しにフィルムの乳剤面(茶色っぽい
    非光沢なほうの面)を上にして、掛けていく。
   ・シングル8の場合は、フィルムにバックコーティング剤の墨が残っているので、
    スポンジでフィルムを挟んで、拭き取りながら物干しに掛けていく。
   ・フィルムは気候や天候に左右されるが、数時間から1日で乾く。
   ・共同作業の都合で時間の制約がある場合は、最低1時間乾燥する。




   

   リールへの巻き取り

   ・フィルムの終端をつまみ、乳剤面(茶色っぽい非光沢なほうの面)が外側、
    光沢面が内側になるようにして、リールに巻き取る。



以上の「現像作業の流れ」マニュアルPDFのダウンロード



4.後片付け

  ・漂白定着液は産業廃棄物であり、流しに流すことはできない。
   保管しておいて量がまとまったら一括してミニラボなど業者に相談し、廃棄(有料)をお願いする。
   その他の液は、流し等に棄ててよい。

  ・薬品で汚れた机、床をきれいに拭き取る。



5.仕組み

 ・自家現像はしょっちゅうやるものではないし、専門家ではないので失敗がこわいですね。
  以上のマニュアルは「たまにやる素人が失敗しないでやれるように」ということを第一に考えました。

 ・つぎに「どれくらい時間がかかるのか」「お金はどのくらいかかるのか」という点をご紹介します。
  最低限の投資で安全に現像作業をやるための指針です。

  作業で、1項はチェンジバッグを、2〜7項はタンクを使用します。

  ・チェンジバッグとタンクは購入費用がかさむものであることから、できるだけ数を少なく
   したい。
  ・各1リットルの現像定着液で10本の現像を、できるだけ時間のアソビなくやる。
  ・各工程の所要時間は上記の通り、1項が20分、2〜7項までが50分。

  これらの要件をみたすために、チェンジバッグ2つ、タンク5つを使って、下表のように
  ローテーションをしながら作業をします。
  これにより、10項の乾燥を1時間に止めるとすると、10本のフィルムの現像から乾燥完了
  までを、最短では3時間50分で終えることができます。

  ただし、われわれ素人が重視しなければならないのは、効率でなく間違いなく現像できること
  ですから、”10本で最短3時間50分”を目安にして、できるだけ慎重にゆっくりとやりましょう。

   



6.概算費用

    

  ・E−6/3浴キット(5L用)13230円・・・葛゚代インターナショナルで。
    →1回10本×5回=50本現像とすると1本当たり@332円
    →葛゚代インターナショナル
  ・ドライウェル (40L用) 380円程度・・・ヨドバシカメラ等で。
  ・ほかに、リールと白リーダーが必要です。






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