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8mm


きまぐれ日記

About



わたしは音楽を聴くのが大好きです。
小さいときから音楽のシャワーなかで育ちました。

若いときはオーディオがはやってましたので私もそれなりに楽しみましたが、ときが経って機器はみんな
壊れ、自分自身も老化して聴力が落ちてきて、本気で音楽を楽しむのはあきらめておりました。
「いつか真空管アンプでいい音を聴いてみたい」と思っていた、そんなときに趣味の8ミリの世界で
ご指導をいただいている佐竹章一氏(銀塩カメラ・映写機コンサルタント、オーディオ技術にも精通)が
「高価な真空管アンプよりも、中古のトランジスターで十分だよ」とおっしゃって、ソニーTA-F333
ESLをプレゼントしてくれました。
その音の迫力にびっくり、これがわたしのオーディオ再出発の原点です。
本格派オーディオアンプがやってきました(きまぐれ日記2012.4)

そしてまたある日、ヤフオクで五輪真弓のレコードを落札したところ、到着したレコードがピッカピカで
チリひとつない状態にビックリ、出品者にその喜びをお伝えしましたところ「うちの装置で五輪真弓を
聴きにきませんか」とお誘いをいただきました。音楽評論家で建築家でもある佐藤康則氏でした。
クラシック(ヴァイオリン)音楽の評論家なのに、歌謡曲やJ-POPの分野でも膨大な数のレコードを
所蔵されオーディオ機器についても大変に造詣が深い、音楽のソフトにもハードにも精通された方でした。
わたしは若いときに買った五輪真弓のライブLP「冬ざれた街」が大好きなのですが、氏は五輪真弓の
本格的なファンでした。
お宅で聴かせていただいた音の世界は、わたしにとっては経験したことのないもので、まさに至福のときを
過ごすことができました。
オーディオ三昧の午後(きまぐれ日記2012.4)

その音に感動し、「自分は音楽そのものが好きでありハードにはあまり関心がない。レコードの溝に
刻まれている音をできるだけ正確に再生したい。装置は中古品を活用してできるだけ安価に整備したいと
思っている。」旨、身勝手なことをお伝えしてご指導をお願いしたところ快諾をいただきました。
氏は業務用の機器も使っておられ「民生用だけでなく業務用機器も活用することで、いい音をリーズナ
ブルに実現できる。」とのこと。
この日から、わたしのオーディオ再構築がはじまりました。

新しいオーディオシステムが完成(きまぐれ日記2012.12)
NOW2013年(こもれび倶楽部)
NOW2014年(こもれび倶楽部)





そして3年、出来上がった装置で毎日レコードを楽しんでいます。
レコードをしっかりクリーニングして再構築したオーディオ装置で聴いてみたら、昔きいていた同じ
レコードから、びっくりするような美しい音楽が流れてきました。「こんな音だったんだ」の連続です。
日々新たな発見を楽しみながらレコードを聴き直しています。

スピーカーの前でじっくり聴き込みたいときばかりではありません。もっと気軽に聴きたいときもあります。
そんなときは、PCオーディオかCDです。
レコードを192kHz/24bitでハイレゾファイル化し、オーディオ機器で楽しんでいます。
バカにしていたCDも、このシステムにレベルアップさせたら満足できる音になりました。
CDは私家版CDづくり・・・自分で企画をたてて選曲しアルバム化をして楽しんでいます。
「戦後昭和流行歌」のなかから自分が好きな400曲あまりをすべてレコード音源を使って、この装置で
ハイレゾ化して楽しむのがわたしのライフワークです。
世界にただひとつ、自分しか持っていないアルバムを生み出すのは愉快な作業です。

オーディオシステム再構築のきっかけをつくってくださった佐竹氏と、ここまで親身にご指導とご支援を
賜りました佐藤氏に厚く御礼を申しあげます。

                                        2015年9月


THEN(1973年ごろ)






1970年代には、このセットでレコードとFMエアチェックを楽しんでました。
アナログ文化の全盛時代。機器は、どれもがいまみても惚れ惚れする程に美しいものです。

メインアンプ    LUXMAN MQ60 CUSTOM
           →雑記帳  修理記録
プリアンプ     LUX KIT A−3300
           →オーディオの足跡
パワーサプライ   LUX KIT A−33
ターンテーブル   Technics SL−1200
           →オーディオの足跡
カートリッジ    グレースF−8Eほか
           →懐かしいカ−トリッジ考
オープンリール   SONY TC−6360A
           →オーディオの足跡
チューナー     SONY ST−5150
           →オーディオの足跡
スピーカー     dynaco A−25XS
           →オーディオの足跡
           →
一杯の珈琲とクラシック音楽


NOW(2015年)



3年をかけて、わたしのミュージックシステムがようやく完成しました。

レコードをかけるとスピーカーから、というよりもスピーカーのある方向から、静寂のなかに左右の
ひろがりと奥行きのある音場が現れ、そこに澄んだメリハリのある音が流れます。
ピアノ・ギター・ベース・ドラムやシンバルなど、それぞれの楽器の音が明瞭に再現されています。
ヴォーカルは、大好きな西田佐知子はいかにも本人が中央に立って歌ってくれているかのようです。
本人の声を聴いたことがありませんので身勝手な思い入れですが、生身の人間の声が持っている雰囲気、
そこにひとがいるという空気感が伝わってきます。
かぎりなく生音に近い自然な音の世界を再現してくれています。

わたしのもうひとつの趣味である8ミリの世界ではその質感や保存性の点で、フィルムのほうがビデオ
より格段に優れているとの評価が定着しています。どうも”音”の世界も映像の世界と同じようです。
レコードは”懐かしいアナログ媒体”という位置づけのようですが、そこに秘めている能力はデジタル
音とは比較にならないほど高いものです。

デジタル化したハイレゾ音源をこの装置のアンプとスピーカーを通して聴いてみると、レコードに比べ
妙に音に味わいがありません。”魂が抜けた音”とでもいうのでしょうか。
CD化した音をレコードに続けて聴いてみると、その音は冷たく拡がりは狭く、聴き続けたくありません。
現時点でのデジタル音は、アナログレコードの音の世界には辿りつけていないように感じます。
”そもそもサンプリングによりぶつ切りにされたデジタル情報を繋げたところで、もとのアナログの
連続した音にはならない。人間の耳は容易に騙されない。”という見解もあります。
ともかくも、自分の耳で確認する限りレコードの音が一番自然だと思います。
レコードの復権が静かにすすんでいるようですが、それは成るべくしての流れではないでしょうか。

”音”はアナログではじまりアナログで完結する世界です。
ドラムをたたくと、ヘッド(打面)の膜面が凹んだときに膜面に接する空気の密度が低くなります。
膜面が戻って膨らむと空気は圧縮され密度は高くなります。密度が低い部分と密度が高い部分とが伝播して
いくことで音が発生します。その疎密波が空気を介して鼓膜に伝わり、鼓膜を振動させることでドラムの
音がきこえてきます。
レコードは、カートリッジというアナログ機器を使って溝に刻まれた音情報を取り出しています。
そのあとアンプなどのデジタル機器が介在しますが、最後はスピーカーやヘッドフォンのようなアナログ
機器を使って物理的に空気を振動させて音を発生させ、アナログ存在そのものである人間の耳に届いて
います。音の世界ではアナログは必須アイテムです。

一方でデジタル音声には大袈裟な装置なしでいつでもどこでも楽しめるという大きなメリットがあります。
音楽を自分の部屋でスピーカーを前にしてじっくり聴き込むときは、間違いなくレコードのほうがいいの
ですが、読書や車などのときににはデジタル音声のほうが便利だし、それなりに満足感を味わうことが
できます。ピクニックのときのお弁当のように、贅沢なディナーではなくても、アウトドアだったり
空腹だったりのときは粗食であっても美味しいものです。
最近の楽曲の使用楽器はキーボードはもちろん、ギターもベースもドラムも電子楽器が普通に使われて
ますが、そうした楽曲を楽しむにはデジタル音声で十分なのかもしれません。

所詮音楽は趣味嗜好の世界、自分が楽しむための世界ですので、物理的にどんなひどい音であろうとも、
自分の耳で受け止めて自分のこころで想像力や創造力をかませながら聴く分には、それで十分ですね。
むかしFMもデジタルTVもなかった頃にラジオやテレビから流れていた音楽の音質はいまよりも
ひどく悪かったと思いますが、それでも音楽として十分に楽しむことができました。
いまわたしのミュージクシステムを使って聴くレコードの世界では、生きた音情報の渦のなかにいるように
感じます。一方でPCオーディオやCDだけを聴いているときはそれなりにその世界に浸っています。
ハードをうまく使い分けながら音楽そのものを楽しんでいきたいと思っています。

***

リタイアして自分のための時間を十分にとれるようになってから、もう一度音楽の楽しみを味わいたい、
それも”ながら聴き”ではなく、”じっくりと音の世界に浸ってみたい”と思うようになりました。
ちいさいときから音楽に溢れた環境で育ちピアノと合唱の生音はいやになるほど耳に入れてきましたが
その他の楽器の生音は残念ながらあまり聴く機会はありませんでした。生音はせいぜい家族が小さい
ときに練習していたバイオリンの音とか、若い頃につまびいたギターの音ぐらいです。
コンサートで生音をきくのは楽しいのでしょうがオカネがかかり過ぎますし、好きなアーチストのライブを
きけるようなチャンスはまずありません。まして「西田佐知子」や「ちあきなおみ」のように引退した歌手
の音楽は録音された媒体から聴くしかありません。

そこで、わたしのミュージックシステムを構築するにあたっては、レコードを正確に再生できること、正確と
いうのは “生音に近く”ではなく、”録音スタジオでエンジニアが聴いていたはずの音に限りなく近い音” が
再生できることを目標にしました。
そして装置全体の構成が簡潔で無駄のないこと、それは結果として美しいことにつながります。
最後に一番大切なこと、費用面ではリーズナブルであることです。





中古品や業務用機器を積極的に導入した結果、非常に安価にこのシステムを構築することができました。
オーディオ雑誌では絶対に紹介されない組み合わせだと思いますが、ここから生まれる音は自然であり
品位があります。

以前の記事と重複する部分があったり評価が変ったりした部分もあります。そうした変遷も踏まえて、
最終的に自分なりに辿りついた全体像をまとめてご紹介しようと思います。
内容にはおかしな点もあるかと思いますが、音楽好き人間の身勝手な自慢話しということでお許しください。
ひとつでも参考になる点がありましたら嬉しいです。




CONTENTS


  1.レコード磨き
  2.電源トランス(アイソレーショントランス)と電源タップ
  3.カートリッジ
  4.リード線
  5.トーンアーム
  6.レコードプレーヤー
  7.昇圧トランス
  8.フォノイコライザー
  9.パッシブアッテネーター
 10.メインアンプ
 11.スピーカー
 12.スピーカーセレクター
 13.機器間の接続ケーブル
 14.スピーカーケーブル
 15.DAコンバーター
 16.CD&カセットテーププレーヤー




1.レコード磨き

  
  Knosti DISCO-ANTISTAT 

  汚れているレコードは水道水で洗います。油汚れがついている場合は家庭用中性洗剤を使って
  先の柔らかい歯磨きブラシなどを使います。尖った爪先などでひっかくようなことをしない限り
  大丈夫です。盤面中央の紙のレーベルが水濡れするのが気になる方には、その部分だけをカバー
  する道具もあります。
  →レコードクリーニング方法(ディスクショップサウンズ)
  →レーベルカバー(トークシステム)

  それから、レコードの大敵はチリやホコリなどのゴミです。盤面にチリやホコリがついていると、
  再生したときにノイズがでます。微小な金属粒が含まれていると、高価なカートリッジの針先を
  損傷させてしまいますので注意が必要です。
  レコードを帯電防止液で洗うとチリホコリが付きにくくなり便利です。中古レコードを入手した
  とき、ひどく油汚れがあるものは中性洗剤で洗いますが、普通は帯電防止液を使っています。
  →手動式レコード洗浄機(ETERNA TRADING)
  →DISCO-ANTISTATを使ってみました(オーディオタイマー)

  また古いレコードには、ゴミが溝に深く埋もれてしまってノイズがでるものがあります。洗ったり
  ブラシをかけたりしても除去できないときは、2〜3回カートリッジを下ろしてレコードを聴いて
  やることで、大概のゴミは針先側についたり盤面に浮き上がったりして取り除くことできます。
  レコードをかけるときに、盤面にチリホコリがついているときは、柔らかい毛のブラシを使って
  取り除きます。聴き終えたら必ずジャケット袋に入れておきます。

  保管にあたっては、直射日光のあたらない棚に隙間なく垂直に立ててソリが出ないよう留意します。
  なおレコードをかけるときはカートリッジのシェルを上からつまむのではなく、下から支えるように
  持ちます。こうすることで、針を上から押さえつけてしまい針先やレコードを痛めてしまう事故を
  予防できます。




2.電源トランス(アイソレーショントランス)と電源タップ
  
  
  スター電器製造 TranStar-F
  
  
   PRO CABLE 重鉄タップ(6個口)

  レコード洗いに次いで再生音質面で顕著に効果がでるのが、電源トランス(アイソレーショントランス)
  と電源タップの導入です。
  コンセントから取り出す家庭用交流電源には、オーディオ再生上で邪魔になる高周波ノイズが
  含まれています。電源トランスを使って、これを取り除くことで、澄んだ音になります。
  わたし自身、電源トランスや電源タップの効果について半信半疑だったのですが、導入した瞬間
  その音の変化に驚きました。劇的な変化です。
  →ダウン&アイソレーション・電源トランス(PRO CABLE)
  →電源ケーブル電源タップ(PRO CABLE)
  →スター電器のトランスの秘密と奥義(PRO CABLE)




3.カートリッジ

  
  ortofon MC-Cadenza Black(MC)

  
  B&O SP12(MM)

  すべてに通じることですが、ものごとは上流が肝心。オーディオシステムもアンプではなく、
  最も上流に位置するカートリッジが一番大切なアイテムです。
  この能力により音が決まります。音は以降にある機器類の性能や組み合わせによって最終的に
  再生されることになりますが、その音はあくまでもカートリッジが拾ってくれた音以上のものには
  なりません。
  わたしは、カートリッジとしてオルトフォンのCadenza Black(MC)を選びました。
  →ortofon Hifi Catridges(ortofon JAPAN)

  Cadenza Blackは強調したり色付けしたりすることなく自然さを感じる音であり、レコードが持って
  いる音情報を細部までほとんど洩らさずに拾ってくれることが選択した理由です。
  わたしにはちょっと贅沢過ぎるのですが無理して入手した結果、それだけのことがありました。
  ヘッドシェルは、オルトフォンのLH-2000です。
  →ortofon Accessories(ortofon JAPAN)

  また、楽曲によってMMで聴きたいときのためにB&O SP12を用意しています。
  →Bang&Olufsen SP12(オーディオの足跡)


  最近50万円ぐらいから100万円以上もする超高級カートリッジを何本も比較試聴できる機会に
  恵まれました。その結果、情報量・音色・音場の拡がり・ヴォーカルと各楽器の分離具合やバランス
  などの点で、超高級カートリッジは素晴らしい性能を持っていることがよくわかりました。  
  くやしいことに自慢のCadenza Blackを超える音を拾ってくれるカートリッジが幾つもありました。
  ほとんどが高度な専門技術者の方々が手作りされている商品だそうで、カートリッジとして求め
  られる基本性能を十二分に発揮させながら、製作者の好みの音の世界が表現されています。
  矛盾したことですが、レコーディングエンジニアがスタジオで確認した音よりも美しいのかも
  しれません。

  「西田佐知子」の声は、カデンツアでも生々しく再生され大変満足しています。しかしこの試聴会で、
  「西田佐知子」をあるカートリッジで聴いたとき、その音の世界に驚き思わずうなってしまいました。
  声の質が生身の人間そのものでありバックの楽器群とのバランスも魅力的、それはわたしが経験
  したことのないゾクゾクするような世界でした。
  カートリッジだけは間違いなく高額なほどいい音です。オーディオシステムを構築されるときは
  カートリッジに一番ウェイトをかけたいものです。

  カートリッジのメンテナンス

  

  カートリッジはにとってホコリが大敵です。
  針先にホコリをつけたまま放っておくと、水分を吸収して固着してしまい、取るのが大変になり
  ますし、針先そのものを痛めて寿命を短くしてしまいます。
  レコード片面をかけ終ったら針先にゴミがついていないか確認し、ついていたら柔らかい化粧用
  ブラシなどで落します。
  ブラシの動きは必ずリード線側から針先です。逆をすると針先を痛めてしまうリスクがあります。
  わたしは、柔らかめのスポンジに針先を軽くうずめて落とす方法で簡便にやっています。
  何枚も聴いたら、シェルごとカートリッジを取り外してルーペで針先の状態をみながら、
  しっかりと細かなゴミを取り除きます。ルーペは宝石鑑定用などで使われる40倍のものを
  おすすめします。
  また、使用頻度にもよりますが1ケ月ごとぐらいのサイクルで針先を消毒用エタノール液を使って
  洗浄します。

  針圧の確認には、ortofon DS-1を使っています。
  →ortofon Accessories(ortofon JAPAN)




4.リード線
  
  
  KS-Remasta VWS-REXシリーズ

  カートリッジの次のアイテムがリード線、プレーヤーのアームのなかを通って、アンプへ繋げるための
  ”最前線”です。
  これまた、その性能によって音が大きくかわります。カートリッジが拾った音情報は最終的には
  メインアンプで増幅されて、スピーカーユニットのコーンを物理的に振動させることで音になりますが、
  そうした下流工程で使われる音情報は、リード線を伝わってくるカートリッジの音情報がすべてであり、
  それを上回ることはありません。

  ご縁があって、リード線技術者の柄沢伸吾氏(シェルリード専門工房 Ks-Remasta)が製作された
  ヴィンテージワイヤーを使ったリード線を入手することができました。
  →シェルリード専門工房 Ks-Remasta ホームページ

  80年ほど前に製造されたワイヤーだそうですが、何故か現代のワイヤーとは違いカートリッジの音を
  より正確に伝送してくれます。
  市販のカートリッジに付属しているワイヤーを、柄沢氏の製品(5千円ぐらいから)に替えて
  みるだけで確実に音が変ります。その音はリード線が色付けしたものではなく、カートリッジ
  そのものが拾い上げた音です。もちろん同じ柄沢氏の製品であっても、その性能(価格)によって
  伝達できる情報量がかわり音もかわります。
  多くの方々はお持ちのカートリッジの性能を生かせていないのではないでしょうか。それなりの
  リード線にかえてみることをおすすめします。

  B&Oには、やはり柄沢氏が製作したW Eのブラックエナメルのリード線を使っています。




5.トーンアーム

  

  
  Fidelity Reserch FR-54

  レコード盤面を正確にトレースするためには、それなりの性能をもったアームが必要です。
  PD131にはFidelityReserchのFR-54を使っています。写真でみるように極めてシンプルで美しい
  ものです。
  →Fidelity Reserch FR-54(オーディオの足跡)

  極限までアームとしての性能を追求し無駄な要素は排除した結果、こんなに美しいフォルムに
  辿りついています。
  ヘッドシェルも含めて32gという重量級のカートリッジが使えるのも魅力のひとつです。




6.レコードプレーヤー

  
  LUXMAN PD131

  
  LUXMAN PD282

  佐藤氏が予備機として秘蔵されてきたLUXMAN PD131を譲っていただくことができました。
  完璧にメンテナンスされた美品です。
  →LUXMAN PD131(オーディオの足跡)

  PD131は名機PD-121の弟分、ダイレクトドライブで極めて正確な回転を実現させています。
  使用しているモーターは、オーディオプレーヤー用に開発されたテクニクスのSP10のモーターから
  僅かにスペックダウンされていますが、実用上の差はないと言ってもよい優れたものです。

  ダイレクトドライブに使えるトルクがあり正確な回転を実現できるモーターはすでに生産されていま
  せん。このため現在各社から販売されているプレーヤーは、オーディオ専用に開発されたものではない
  モーターを転用していることからくる回転ムラ対策として、ベルトドライブを採用することも多く、
  ダイレクトドライブに比ベると起動トルクが低いという問題があるようです。

  本機をCadenza用とし、いままで使用してきた LUXMAN PD282をB&O用にしました。
  →LUXMAN PD282(オーディオの足跡)




7.昇圧トランス

  
  ortofon T-20

  MCカートリッジは出力が低いので昇圧トランスが必要です。
  オルトフォン純正のT-20にしました。もちろんMMカートリッジを使うモードがあり、楽曲に
  よっては、B&O SP12を使うときに切り替えます。
  →ステレオの産業史/オルトフォン




8.フォノイコライザー

  
  MEJOGRAN a10

  MEJOGRAN稲田哲翔氏の作品です。
  →フォノイコライザー(MEJOGRAN)
   この製品は、レコードに記録された音情報を本来の分布に変換するという基本機能のに加えて、
  GAIN(増幅:22dB〜最大60dB)とLOAD(負荷抵抗調整)機能があり、入力は2系統あります。
  基本機能部分は一般的なRIAAのほかにマランツ7・マッキントッシュ22等のモードを持っており、
  わたしの場合はマランツ7にセットしています。
  稲田氏の製品は高品質であるのにもかかわらず、その価格は極めてリーズナブルです。
 
  GAINにより音量を調節できるため、試しにシステムからプリアンプをはずしてみたところ、何ら
  問題なく印象としては音がより純粋になったように感じまして、プリアンプはやめにしました。




9.パッシブアッテネーター

  
  Atelier Concertino op.1

  わたしのオーディオシステムは、カートリッジ〜リード線〜昇圧トランス〜フォノイコラーザーまでの
  上流をひとつづその効果を確認しながら組み上げ、中間のメインアンプはダンピングファクターが高い
  ものに、最下流に位置するスピーカーはヴォーカル曲に向いたものにしました。
  その結果、十分に満足できる音を実現することができました。

  これで完成と思っていたときに、佐藤氏からパッシブアッテネーターなるものを取り入れた音を
  聴いてみませんかとのおすすめがありました。
  実際に聴いてみて、わたしの装置とは格段に上質な音に驚き、すぐに導入を決めました。
  中村奏氏製作によるパッシブアッテネーター Atelier Concertino op.1です。
   →Atelier Concertinoホームページ

  パッシブアッテネーターは、ボリウムとは違い抵抗の違う複数の端子をおきロータリースイッチで
  ダイレクトに接続するものです。
  op.1は、スイッチは富士通製、抵抗器はDALE、配線はNorthernTelecomの1980年代もの、RCA
  ジャックはMOGAMI、ハンダはKESTER44など、贅沢なつくりになっています。

  本機の導入により、それまでボリウムがわりに使っていたa10は本来のフォノイコライザーとしての
  役割に戻し、メインアンプのボリウムを16時あたりで固定し、Concertinoで音量のコントロール
  (絞り込み)をします。
  同時に以前はフォノ系とライン系を分けるためにラインセレクターLUXMAN AS-4Vを使って
  おりましたが、Concertino 2台の構成に変更しました。
  1台に入力系統が3チャンネルありセレクターになりますので、フォノ系のほうはMC・MMの
  2分岐、ライン系のほうはPC・CD・TAPEの3分岐にして運用しています。

  その結果、音が一層明瞭なりました。音の伝送経路がより簡潔になり、上流からの音情報がほとんど
  劣化することなくメインアンプに届くようになったからではないかと推測します。
  まさにSimple is bestです。
  アナログオーディオの世界には理論では説明しきれない不思議が起こります。
  それもアナログオーディオの楽しみひとつと言えましょう。




10.メインアンプ

  

  
  crown D-75A & D45

  ようやくメインアンプです。メインアンプは大切ですがオーディオシステム構成上の重要度から
  するとあまり優先してこだわる必要のないアイテムです。
  メインアンプに求められる機能は、スピーカーのコーンを物理的に振動させるとこができるダンピング
  ファクターがポイントになります。

  このcrown D-75A、D-45は米国製の業務用下位モデルで、極めて安価であるに拘わらず、高い
  ダンピングファクターを有しており、コストパーフォーマンス抜群です。
  →最強のアンプ crown D45(PRO CABLE)
  →最強のアンプ crown D-75A(PRO CABLE)
  →Crown D-75AとMcIntosh MC275(ジャズ&オーディオ通信 from USA)
  →プロ用アンプとの出会い(趣味はオーディオ。それが何か・・・)

  民生用のアンプは概して多機能であり美しいデザインで、”高価で他人が持っていないものを
  持っている”というマニアのこころをくすぐってくれますが、コスパの点では疑問があります。
  一方で業務用アンプは機能を絞り込んでおり、厳しい現場での対応のためヤワなところがなく、
  一日中電源を入れっ放しにするといった乱暴な使い方を毎日続けていても、簡単に壊れることがない
  など、性能が極めて安定しています。
  業務用に限らず世界中のアマチュアミュージシャンたちが使うことからなどユーザーの裾野が広く、
  結果として価格がリーズナブルになっていると思われます。
  安価な業務機器を積極的に活用されることをおすすめします。

  なおオペアンプは2台とも純正品をバーブラウンOPA404KPに換装しています。
  →OPA404KP(chip1stop)

  




11.スピーカー

  
  
  
  HARBETH HL COMPACT7

  カートリッジの項で触れましたように、オーディオシステムは上流工程が最も重要ですが、最後に
  自分の耳に音をとどけてくれるスピーカーも重要なアイテムです。
  ジャズ・クラシック・歌謡曲など、自分がよく聴くジャンルにマッチしスピーカーが必要です。
  わたしの場合は、女性歌手による歌謡曲、小編成のバックを従えたヴォーカル曲を部屋で楽しむのが
  主体のため、BBCのモニタースピーカーを使っています。

  以前はロジャースの小型スピーカーにしていましたが、部屋が大きくなり機器もグレードアップでき
  ましたので、これにマッチした大きめのスピーカーということで、HARBETH HL COMPACT7を
  導入しました。
  幸いにも純正の脚がついている中古品を入手することができまして、バランスのよい素直な音を、
  椅子にすわった状態での耳の高さで楽しめるようになりました。
  →HARBETH HL COMPACT7(オーディオの足跡)
  →HARBETH HL COMPACT7ES-3(オーディオの足跡)

  スピーカーは、その能力と部屋の広さや構造にも関係しますが、6帖ぐらいの部屋でしたら左右2m
  ぐらい離して配置します。
  ステレオ効果を強めようとしてそれ以上に離しますと、2つの中間部分の音場が現れず、中抜けした
  不自然な音場となってしまいます。
  なお、机など1枚板の上に左右のスピーカーを置くと、インシュレーターに載せてあっても共振して
  左右の音が混濁してしまいがちです。
  スピーカーの高さは聴く耳の高さです。このため普通は高さ調整のためにスピーカースタンドの上に、
  置いた方が良い結果を得られるようです。

  なお、オーディオ装置を予算の都合でスチールラックにインシュレーターを置いてセットしてますが、
  共振の問題を完璧に排除するためにオーディオラックにかえる予定です。




12.スピーカーセレクター

  
  LUXMAN AS-5V

  レコードを聴くためのフォノ系とPC・CD・TAPEなどを聴くためのライン系からの音をひとつの
  スピーカーで聴くために、スピーカーセレクターを使っています。
  →LUXMAN AS-5V(LUXMAN)




13.機器間の接続ケーブル

  
  BELDEN88760ほか

  機器間のケーブルを替えると、音は劇的に変化し透明感のある抜けのよい音になります。
  プロが使っているBELDENかMOGAMIをおすすめします。
  価格は、1メートル2本セットで3〜4千円です。ほかに接続プラグの費用が若干かかります。
  ケーブルはこれで十分です。プロが当たり前に使っている安価なケーブルがベストです。
  →BELDEN88760(PRO CABLE)

  このことは、その他のオーディオ機器にも言えます。わたしが若い頃はオーディオは誰もが楽しむ
  もので、時代の先端をいくファッションであり、3帖の下宿の部屋にもレコードプレーヤーやテープが
  ありました。
  従って大量生産されメーカー間の競争も激しく、値段はリースナブルでした。
  いま、スピーカーから聴くオーディオ機器は一部の限られたマニアのためのものとなって、メーカーも
  採算上から高い値付けをされているのではないでしょうか。オーディオ雑誌をみると定価が50万円とか
  100万円とかの機器が当たり前になっていてビックリします。マニアの側も高いことに満足感を得て
  おられるのではないでしょうか。
  個人の趣味の世界ですのでひとそれぞれでいいのでしょうが、わたしはリーズナブルであることに
  こだわっています。

  ケーブルの長さにはゆとりをもたせます。プロの現場では現場の都合でケーブルの長さが50メートル
  とか100メートルと、素人には信じられないほど長くして使うことも普通だそうです。
  家庭内で音楽を聴いている環境では、ケーブルの長さはせいぜい2〜3m程度でしょうから、その長さで
  音質が劣化することは殆どないと言って良いと思います。




14.スピーカーケーブル

  
  VVFケーブル
  
  アンプとスピーカーを繋ぐスピーカーケーブルには、一般家庭の屋内配線に使用されているVVF
  ケーブルをおすすめします。
  VVF(Vinyl insulated Vinyl sheathed Flat-type cable)とは600Vビニール絶縁ビニールシース
  ケーブル平形ケーブルです。これの2芯×1.6mmを使います。
  100m巻きで5千円前後、ほかにケーブルの切断と皮膜の剥ぎ取りに工具(ストリッパー)が
  必要となりますす。
  オーディオ用のスピーカーケーブルは高価なものがいろいろ売られていますが、VVFケーブルを
  使ったほうがアンプからの音情報がスピーカーに正確に伝送されます。
  もともと電流は発電所から家庭のコンセントまで、このVVFケーブルと同じ単なる銅線で運ばれて
  きます。そして家庭の分電盤からコンセントまでは例外なくこのVVFケーブルで配線されています。
  そのVVFケーブルで音声電流をスピーカーに運んで音が悪くなる筈はありません。
  
  このケーブルの場合は長さが重要です。一般的には短くすると音が硬くなり、長くすると柔らかく
  なります。適正な長さは、音を耳でききながら確認することになりますが、わたしの場合は25mほど
  でした。長いケーブルは場所をとらないように結束して構いません。

  




15.DAコンバーター

  
  RME Babyface

  当初Roland QUAD CAPTURE UA-55 を使い満足しておりましたが、レコードをハイレゾ化する
  ことが多いため、定評あるRME Babyfaceを導入しました。
  QUADはBabyfaceに比べると音が硬目で少しつくりものの印象があるのに対し、Babyfaceは
  自然な音で音楽を楽しむことができます。
  →Roland QUAD CAPTURE UA-55(Roland)
  →RME Babyface(synthax Japan)




16.CD&カセットテーププレーヤー

  
  SONY SCD-XE800

  SCD-XE800はSONYが推進しているSACDのためのプレーヤーですが、普通のCDも再生できます。
  SACDの普及拡大を狙った戦略機種のため、高い性能をもっているわりに安価です。
  →SONY SCD-XE800(SONY)

  
  TASCAM 322
  
  TASCAM 322は業務用使われているモデルです。安価でありながら安定した性能を発揮してくれる
  のが魅力です。私家版アルバムづくりなどで、カセットテープしか音源がないものを使うときなどに
  使います。
  →TASCAM 322(TASCAM)




NOW(2014年)


                                         2014年1月




カートリッジのリード線の変更により、わたしのオーディオシステムもほぼ完成の域に到達しました。
しかしシステム全体のバランスをみると、オーディオ・インターフェイスが弱いようです。
そこでRoland−QUADに代えて、RMEのBabyfaceを導入しました。
Roland−QUADもよかったのですが、それ以上にクセのない自然な音です。
レコードを自分でデジタル化し、PCオーディオと私家版CDで楽しんでますが、
これで納得のゆく音質になりました。



わたしのMusicシステムは、親しい友人である音楽評論家の佐藤康則氏からアドバイスを
いただきながら、まわり道することなく極めて短期間のうちに、まったく考えもしなかった
レベルにまで到達することができました。
そのためのコストも、業務用機器を活用することで大幅に抑えることがきました。
いい音をものにすることができた要素としては、電源トランス・プリアンプ・機器間の接続ケーブルと
スピーカーケーブルがあげられます。

あとは、カートリッジのレベルアップが課題なのですが、その前に現在のカートリッジ(オルトフォン
MC20)の能力をフルに引き出すことに取り組んでいます。
今回は佐藤氏から珍しいヴィンテージワイヤーを使ったリード線をお借りして、試聴しています。



結果は、"驚き"そして"感動"です。
これまでにも、電源トランス・プリアンプ・ケーブル類を導入したときは、その音の変わりように
びっくりしましたが、今回もまた驚きと感動です。
音場が拡がり、音の解像度があがって、いままで聴こえてこなかった音が現れてきました。

わたしは、BBCモニタースピーカーを使って、音源の音情報を修飾することなくできる限り
素直に再現することに拘っています。
今回のリード線による変化は、リード線が音に色付けをしたものではなく、カートリッジそのものの
能力をフルに引き出してくれたものだと思います。

試聴するまでは、薄いお財布と相談しながらカートリッジのレベルアップをしたいと悩んでいた
のですが、この音を聴いてしまいまして、それは当分先送りにします。
なぜなら、リード線を見直すだけで、あたかもカートリッジそのものを何ランクも上の製品に
交換したような効果がでており、私の耳は大満足しておりますので。

このリード線は、リード線製作者として高い評価を受けている柄沢伸吾氏(シェルリード線工房、
fe208es@ktd.biglobe.ne.jp)が製作されたものです。










スピーカーケーブルをベルデンからVVFケーブルに変更しました。
VVFケーブルは、一般家庭内の屋内配線として電気工事屋さんが普通に使っているケーブルですが、
なんとこれがスピーカーケーブルとしてベストのようです。
1.6mm×2芯タイプを使います。
VVFケーブル(電気設備の知識と技術)
VVFケーブル 1.6mm×2芯(Amazon)
長さが短すぎると音が硬くなり、長すぎると甘くなるということで、自分の機器にマッチした長さに
するには、少しずつ切りながらベストの長さを探るという大変な作業が必要です。
その苦労の甲斐あって、音が生々しくなりました。
わたしの場合は、メインアンプからスピーカーまでの長さは約25メートルでした。
長いケーブルは輪にして機器のうしろに隠しています。

これで音の出口が完成しました。
カートリッジで取りだしたレコードの音情報は、ほぼ完璧に再生されるようになったようです。
逆に言えば、現在使用している中級品のカートリッジの能力の限界をさらけ出しているわけで、
さらに上級品のカートリッジを使う意味がでてきました。

                                        2014年8月







2014年1月にオーディオシステムをレベルアップしました。
そして今回、オーディオセットを狭い書斎から客間の一隅に引越しすることができまして、
ゆったりとくつろいで音楽を楽しむことができる環境になりました。
このため、これまでは場所の制約から机の上に置いていたスピーカーを、ソファーの正面の位置にし、
スピーカースタンドに載せて、ほぼ耳の高さにしました。
これだけでも随分スピーカーの音がかわり、左右の分離のよいすっきりした音になりました。
Amazon〜ハヤミ工産〜

さらに、家庭用コンセントからとっている電源にオーディオ専用のトランスをかませることに
しました。
プロケーブル
これにより電源からくる雑音をカットし、安定した純度の高い音になるとのことですが
数万円の追加投資が必要ですし、「効果があるとしてもそれほどではないだろう」と思って
きました。
今回、知人のご好意で安価にわけていただけることになりまして、半信半疑で導入しました。

その結果は、”感動”のひとことに尽きます。
山崎ハコのLP「ファーストライブ」を聴いてみました。
このLPは、ライブ盤としては録音がうまくなされており、ライブの雰囲気が伝わってきて
会場にいるような気分になれるレコードで、わたしの愛聴盤のひとつです。
その同じレコードの音がさらにリアルになりました。
ハコの歌声にホールの残響が続きます。ギターの弦の音は、目の前で鳴っているかのようです。
まさに感動もの、これで本当にわたしのオーディオ装置は完成です。
これまでに、カートリッジからスピーカーまで、業務用のものを中心に構成し、一応のレベルに
到達しておりましたが、今回は音の入口と出口の大切さがよくわかりました。
入口は電源トランスの設置、出口はスピーカーを正しく配置すること、これで音は確実によくなります。


                                                2014年6月








2013年に新オーディオシステムを完成し楽しんできましたが、今回レベルアップを
はかりました。
・・・レコードの溝には、もの凄い量の音楽情報が刻まれています。
しかし再生機器の能力により、その情報は薄まったり歪んだりして、耳に届いています。

スタジオで制作されているレコードやCDは、単なる記録ではなくミキサーを中心とする
制作者の作品です。
ボーカルや各楽器の音をオンマイクで記録し、その多チャンネルの情報をミキシングして
イメージした音楽に仕上げています。
わたしは、そうして制作された音を限りなく忠実に再現したいと思います。
これまでにも、ケーブルはベルデン8412を使い、アンプは業務用で構成することにより
この目的に近づけてきました。

業務用機器は、民生用に比べて高いと思いこんできましたが、そうとは限りません。
世界中の多数のスタジオやアマチュアミュージシャン達が業務用機器を使っており、
比較的安価に高い品質の機器を購入することができます。

今回のレベルアップの核心は、プリアンプにあります。
狙いは、再生機器を限りなく制作時の環境に近い(似た)ものにすること。
このため、Focusrite OctoPre MkU Dynamic という業務用の
マイクプリアンプを導入しました。
Focusrite OctoPre Mk11 Dynamic (High Resolution)
本機はプリアンプ機能に特化していますので、フォノイコライザーやセレクターを別に
設けています。
またカートリッジは、クセのないオルトフォンMC20を採用しました。
メインアンプは、装填されていたオペアンプをほかの新しい製品に差し替えています。

その結果、わたしにとってはビックリするような音をものにすることができました。
拡がりのある静寂な音場のなかに、ボーカルと各楽器が明瞭に分離されて立体的に聴こえてきます。
ボーカルには生身の人間の温もりがあり、ピアノはピアノ線の残響がしっかり再現されています。
ギターもベースもドラムも引き締まったインパクトのある音です。
大袈裟にいうと、いままでは隣の部屋から壁越しに聴いていた感じです。
”こんな音だったんだ・・・”と改めて感じ入りました。

これでもう機器いじりはやめにして、ひたすらに音楽そのものを楽しみます。


                                                2014年1月


RECORD
カートリッジ
PC CD DVD TAPE

 ↑↓
 ↑↓
USB




昇圧トランス DAC








フォノイコ
ラインセレクター






プリアンプ    
    ↓
    Δ
→→→


→→→

↓   
メインアンプ1 メインアンプ2


          スピーカーセレクター    

スピーカー


1.レコードプレーヤー


オーディオの足跡



2.カートリッジ


ORTOFON MC20

今回、B&Oを超える音を求めてヤフオクで入手しました。
1970年代半ばに登場した人気カートリッジです。
期待通り、素晴らしい音を奏でてくれています。

DL103を聴きSP12を聴いた耳に、MC20の世界は落ち着きのなかに
自然な音が再現されており、まさに感動ものです。
余計な飾りなく、ボーカルと楽器との関係も納得のゆくバランスだと思います。
とくにボーカル、生身の人間のもつ温もりや余韻、陰翳を感じます。

”音”ではなく”音楽”を再現してくれ、聴いていてこころが温かくなります。
女性に例えると、”外見だけでなく、心の中までもが綺麗な本物の美女”です。




B&O SP12

力強さに加えて、繊細さも兼ね備えたカートリッジです。
DL103と比較すると地味ですが、音に温かさを感じます。
超高級カートリッジではないのに、それらしい雰囲気を味わせてくれます。
”始末のよいしっかり女房”です。



DENON DL103LCU

八ヶ岳山麓、初冬の朝、快晴の青空から突然にキラキラと光るものが舞いおりてきました。
風花です。
DL103はそんな音色のカートリッジです。

風花のようにキラキラした美しい透明感のある音を聴かせてくれます。
でも冬の朝のように、どちらかというと冷たいクリスタルな音です。
それだけに、本格的なオーディオ装置ではなくても、美しい音を再現してくれます。

若いときに大切に使っていた扱い易いカートリッジで、これだけで聴いている分には
十分満足できる音です。
しかし、SP12やMC20と比べてしまうと、抜けはよいものの、少々音の広がりや
残響感に乏しく、ボーカルには温もりが足りません。硬質な音が耳に迫ってきます。
”純真無垢な少女”のようです。




3.針圧計






4.昇圧トランス






5.フォノイコライザー






6.CD/DVDオーディオ/TAPE














7.ラインセレクター






8.プリアンプ






9.メインアンプ








10.DAC






11.PC






12.スピーカー








NOW(2013年)




PC A/D変換 プレーヤー ミキサー アンプ スピーカー
  機器間の接続ケーブル
1.レコードを聴く
 レコード盤を
 整備する
 カートリッジを
整備する

 PD282
 XONE
    :02
Y55F
2.CDを聴く  D−75A  LS3/5a
XE800

3.カセットを聴く
T322
4.DVDオーディオを聴く
DVD1400
5.レコードをデジタル化する
PD282
XONE
   :02

D−75A  モニター
LS3/5a
Windows7 QUAD


6.PCオーディオを聴く
Windows7
QUAD


XONE
   :02

D−75A  LS3/5a

1.レコード盤を整備する

  

  

  

  いい音でレコード楽しむためには、まずはレコード洗いです。
  レコードをベストの状態にメンテナンスすることが、オーディオ機器の選定以上に大切です。

  各種のクリーニング液がありますが、わたしは disco−antistat を使っています。
  →Amazon
  →オーディオタイマー
  レコードを洗うための器具と、液ボトル1本のセットです。
  ボトル1本で、LPなら200枚以上を洗うことができます。
  ボトルを使いきったら、代替品のエテルナにしましょう。
  セットでついてくる液の場合、溝に残るものがあるようで、一度カートリッジをかけて
  取り除く必要がありますが、エテルナですとその手間がありません。
  
  
  →エテルナトレーディング
  →エテルナの代替洗浄液

  たかがクリーニングではありません、オーディオ装置をグレードアップされるよりも
  まずはレコードを綺麗にしましょう。

  なお、油汚れなどのある盤は、家庭用中性洗剤で洗ってから、この液を使います。
  はじめにまとめて洗ってしまえば、あとはメンテナンスフリーです。

  液をボトルから洗浄用容器に流し込んだり、作業を終えて液をボトルに戻すときに
  こぼしてしまう無駄をしがちで神経を使いました。
  これの対策は、100円ショップで買ったジョウロです。先の部分を外して使います。
  これで気軽に扱えるようになりました。
 
  

  あまりオカネをかけたくない方はこちらのサイトの方法を参考にされてください。
  →レコードクリーニング方法(サウンズ)




2.カートリッジを整備する


 
■日頃のメンテナンス

  カートリッジは、その日聴き終わったらやわらかいハケで針先のゴミを落としています。
  また、レコードを聴く頻度にもよりますが、月1回程度は針先をクリーニング液をつけた
  ハケで洗っています。


 
■修理

  

  昔使っていたDL103をみつけて、聴こうとしたら針先が痛んでました。
  メーカーで修理してくれるものもありますが、それよりも安価に修理をしてくれる業者さんが
  ありました。
  →日本精機宝石工業
  こちらにお願いしましたら、メーカーの半値程度で、完璧に修理してくれました。
  →きまぐれ日記




3.プレーヤー

 1.LUXMAN PD282+B&O SP12



  
■LUXMAN PD282
  
   →オーディオの足跡



 
 ■B&O SP12

  
   →オーディオの足跡
   →B&O

  オルトフォンなどの高級品には繊細なところでかないませんが、暖かくふくらみのある
  自然な音を再生してくれています。
  



 2.VICTOR QLーY55F+DENON DL103LCU

 
 ■VICTOR QL−Y55F
 
  
   →オーディオの足跡


  
■DL103LCU

  
   →DENON Museum

  透明感のある音で、独特の世界を再生してくれます。B&Oに比べると音が少し細く
  冷たい印象です。




 3.SONY SCD−XE800

  
   →SONY
   →Mr.Medaka's Homepage

  コストパフォーマンス抜群の機種です。




 4.TASCAM322

  
   →excite商品情報
   →取扱説明書




5.DENON DVD−1400、VICTOR XV−D721

  
  →DENON
  →PCWatch ナガーンソフト





4.ミキサー

 ALLEN&HEATH XONE:02


  
  →High Resolution xone

  昔はプリアンプとセレクターを使ってましたが、いまはミキサーです。
  これは、複数の音のオーバーラップやフェードなどができる本格的なDJミキサーです。
  そうしたDJ機能は使わずに、プリアンプ+フォノイコ+セレクターとして使っています。
  プリアンプとしての基本性能が高く、忠実に情報を伝えてくれます。



5.アンプ

 
CROWN D−75A

  
  →PRO CABLE
  →ジャズ&オーディオ通信(fromUSA)

  電源オンオフと、左右のスピーカーボリウムしかない、業務用アンプです。
  馬力のある密度の高い音をスピーカーに送り出してくれます。




6.スピーカー

 
Rogers LS3/5a

  
  →オーディオの足跡
  →Rogers Laboratory Japan
  →音の味わい、人の味わい
  →幻聴日記

  BBCのモニター規格に準拠したスピーカーです。
  ほぼ同じもので「Harbeth」があります。
  →ファイル・ウェブ

  狭い部屋で主にボーカルを聴いていますが、その限りでは最高です。
  歌手の声が生々しく聴こえてきます。
  ブックシェルフサイズですので、音の奥行き感は大型スピーカーには及びませんが
  とても満足しています。

  部屋をもっと大きくし、もっと大きなスピーカーにして、カートリッジももっと高級品に
  変えれば、音はベストになると思います。
  でも、それはかなえられない夢として、大切に残しておきましょう。




7.A/D変換

 Roland QUAD−CAPTURE


  
  →Roland
  →仕様書
  →AVWatch




8.PC

 ■Windows7+外付けHDD


  

  オーディオファイルは、特定の内蔵HDDに保存していますが、外付けHDDにも保存して、
  ハードディスクの駆動音をおさえたり、静かなノートパソコンにつないでPCオーディオを
  楽しんでいます。


 
■SoundEngine Free
  →SoundEngine
  →窓の杜
  極めて性能の高いデジタル化録音・編集ソフト。フリー(無償)です。
  インターフェースもわかりやすく、申し分ありません。


 ■foobar2000
  →一から始めるfoobar2000
  →窓の杜

  定番の音楽再生フリーソフトです。




9.ケーブル

 BELDEN


  主にBELDEN8412を使っています。
  →PRO CABLE

  ケーブルをかえることで、音は劇的にかわります。おためしください。





Music/わたしのMusicシステム